食品加工学 5

1 でんぷんは,脂質と複合体が形成されると,糊化が促進し,老化は酸性よりアルカリ性で起こりやすい.
2 生でんぷんに水を加えて加熱すると,ミセル構造を破壊する.
3 じゃがいもでんぷんのゲルに食塩を添加すると,粘度が増加する.ゲルに使用するじゃがいもでんぷん濃度は,2%が目安である.
4 天然に存在する不飽和脂肪酸は,主にトランス型であり,飽和脂肪酸の構成部合が大きくなると,ヨウ素価は大きくなる.また,不飽和脂肪酸は,酵素的に酸化されない.
5 タンパク質の変性は,加熱やpHの変化により起こる.
6 動物性油脂は,植物性油脂より酸化されやすい.
7 豆腐は大豆を暗所で発芽させ,糸引き納豆は大豆にコウジカビを接種してつくる.
8 小豆のたんぱく質は,主にグリシニンである.
9 食品の加工に用いられる酵素のうち,紅茶の製造に用いられる酵素は,ポリフェノールオキシダーゼである.
10 食品の加工に用いられる酵素のうち,異性化糖の製造にはイソメラーゼが用いられる.
11 グルコースの製造に用いられる酵素は,グルコアミラーゼである.
12 清澄果汁の製造に用いられる酵素は,ペクチナーゼである.
13 麦芽糖の製造に関与する酵素は、ミロシナーゼである.
14 転化糖の製造に関与する酵素は,パパインである.
15 清酒製造では,米のデンプンがリパーゼにより糖化する.
16 米味噌の製造では米麹が用いられ,麦味噌や甘酒などの製造では麦麹が用いられる.
17 野菜の漬物では,乳酸菌が関与する.
18 とうもろこしは,イネ科である.
19 二条大麦は,押し麦として利用される.
20 強力粉は,軟質小麦から製造される.
21 もち米飯は,うるち米飯よりも水分が少ないため,もち米を蒸す場合には,不足する水分を振り水で補う.
22 食品の非酵素的褐変であるアミノカルボニル反応によって,カラメルが生じる.
23 みその色は,ポリフェノールオキシダーゼが関与する.
24 食品の酵素的褐変を防ぐ調理操作としては,水にさらす,酢水や食塩水に浸す,レモン汁をかけて食品のpHを酸性に傾けるなどがある.
25 アクリルアミドとは,食品中のアスパラギンと還元糖が,調理加熱によるアミノカルボニル反応(メイラード反応)の過程で生成する.