基礎栄養学 1

1 生物が生存に必要な物質を摂取して生命を維持する営みを栄養という.
2 食品中に含まれている成分を総称して栄養素という.
3 栄養素は,炭水化物,たんぱく質,無機質,そしてビタミンの4種類に分類される.
4 栄養素を機能による分類すると,熱量素(エネルギー源),構成素(体の構成成分となるもの),そして調節素(生体内の化学反応を調節するもの)に分類される.
5 栄養素は, 生体内において他の栄養素に変換されない.
6 ATPは,高エネルギーリン酸化合物である.
7 ATPの産生は,同化の過程で起こる.
8 摂取する栄養素の過不足は,身体機能の障害や疾病の原因となる.
9 たんぱく質の過剰摂取は,クワシオルコルになる.
10 ビタミンB1の欠乏が,脚気やウェルニッケ・コルサコフ症候群である.
11 ビタミンAの欠乏症がくる病や骨軟化症である.
12 ルブネル(Rubner M)は,特異動的作用(食事誘発性熱産生)を発見した.
13 クレブス(Krebs HA)は,呼吸が燃焼と同じ現象であることを明らかにした.
14 ラボアジェ(Lavoisier AL)は,米ぬかの抗脚気因子をビタミンと命名した.
15 フンク(Funk C)は,不可欠アミノ酸(必須アミノ酸)の概念を確立した.
16 ローズ(Rose WC)は,クエン酸が酸化されてオキサロ酢酸になる回路を発見した.
17 佐伯矩は日本ではじめて栄養研究所を設立し,栄養学研究および専門家の育成に努めた.
18 栄養素を少なくとも1種類以上含み,天然に存在するもしくは人工的に作られたもので,毒性なく食べることができるものを栄養素という.
19 日本で常用されている食品について標準的な成分値を収載しているのが,「日本人の食事摂取基準」である.
20 食品の1次機能とは,生体調節機能のことである.