基礎栄養学 11

1 クロマチンとは,DNAがヒストンたんぱく質に巻き付いた単位をいう.
2 ミトコンドリアDNAは,両親から受け継がれる.
3 ヒトにおいて遺伝子は,DNAの30%を占める.
4 ビタミンAは,細胞膜上に存在する受容体であるRARに結合して,情報を伝達する.
5 ビタミンCは核内受容体に結合して,直接遺伝子の転写を調節できる.
6 食事内容や生活習慣の環境要因が同じであれば,肥満のなりやすさは同じである.
7 将来,生活習慣病を発症するか否かは,遺伝的素因によって決まっている.
8 生活習慣病の多くは,単一の遺伝子変異だけでは説明できない.
9 一塩基多型(SNP)は,ヒトゲノムに数百個存在する.
10 遺伝子内に一塩基多型(SNP)があると,アミノ酸置換が起こる.
11 フェニルケトン尿症は,複数の遺伝子変異によって発症する多因子疾患である.
12 両親のどちらかがフェニルケトン尿症である場合,子供は必ず発症する.
13 フェニルケトン尿症では,フェニルアラニンの摂取量を生涯低く抑える必要がある.
14 日本人は欧米人に比べて,アルデヒド脱水素酵素2を非活性型で持つ人が少ない.
15 遺伝子の発現制御領域のシトシンのメチル化は,遺伝子発現を上昇させる.
16 エピゲノム修飾とはDNAのグアニンのメチル化や,ヒストン修飾のことである.
17 ヒストン修飾の1つのアセチル化は,遺伝子発現を促進する.
18 倹約遺伝子説とは,エイクマンが飢餓時にエネルギーを倹約するために適応した遺伝子のことである.
19 食糧が豊富な現代においては,倹約遺伝子は肥満や糖尿病になりやすい遺伝子である.
20 PPARγは脂肪分解を促進する倹約遺伝子である.
21 β3アドレナリン受容体の遺伝子多型によって,肥満するかしないかが決定する.
22 β3アドレナリン受容体の遺伝子変異(Trp64Arg)の頻度は,日本人では約5%であり少ない.
23 エピジェネティック修飾は遺伝子多型の一つである.
24 胎児期~乳児期における栄養状態によるエピジェネティック修飾は,成人期には消失する.
25 出生時体重が低いと,将来の生活習慣病の発症リスクが高い.
26 ポリフェノール類の抗酸化物質は,がんのプログレッションを抑制する.