調理学3 [4]

1 水浸漬によるカリウム溶出率は,食塩の添加により,低下する.
2 もみじおろしに食酢を加えると,ビタミンCの酸化が促進される.
3 野菜のぬかみそ漬けは,ビタミンB1を増加させる.
4 ゆでる操作によるビタミンCの損失率は,じゃがいもに比べて,キャベツが高い.
5 野菜のβ-カロテンは,揚げ物料理では損失が大きい.
6 たまねぎを切断した際に生じる香気成分は,アリイリナーゼの作用によるものである.
7 だいこんおろしに食酢を加えると,ミロシナーゼの活性を高め,辛味の増加を促進する.
8 ごぼうやれんこんを酢水に浸すのはpHを低下させて酸化酵素の活性を抑え,ポリフェノールによる褐変を防ぐためである.
9 野菜を水煮すると軟化するのは,ペクチンの加水分解によるものである.
10 アク抜きは,タケノコでは米糠を,山菜は酢酸を加えてゆでて水さらしをする.
11 きゅうりのせん切りに1%の食塩(最終濃度)を加えると脱水が起こる.
12 鍋蓋をして緑色野菜をゆでるとゆで汁が酸性になり,クロロフィルは黄緑色のクロロフィリンに変化する.
13 なすの漬物に鉄くぎを入れておくと,錯塩を形成し,青紫色が安定化する. 
14 カリフラワーの色素はフラボノイド色素であり,重曹を添加してゆでることで白く仕上がる.
15 キウイフルーツ果汁の添加によって,ゼラチン液のゲル化阻害が起こる.
16 低メトキシルペクチンのゲル化には、55%の糖とpH 3.5以下の有機酸が必要である。
17 干ししいたけの5’-グアニル酸溶出量は,低温(5℃)より高温(50℃)で水戻しした方が多い.
18 干ししいたけの香り成分は,レンチオニンである.
19 こんぶ表面の粉は,グルタミン酸ナトリウムで,これはうま味をもたらす.
20 生のわかめを湯通しすると,色調が緑色に変化する要因は,β-カロテンの分解が要因である.