臨床栄養学3[3]

1 マラスムスとは,エネルギーは充足しているもののたんぱく質が欠乏している状態をいう.
2 マラスムスの代表的な症状として,低アルブミン血症がある.
3 リフィーディングシンドロームでは高リン血症がみられる.
4 トランスサイレチン,レチノール結合タンパク,トランスフェリンは半減期が短く,急速代謝回転タンパク質と呼ばれる.
5 ビタミン類のほとんどは胃で吸収される.
6 ビタミンKは腸内細菌により合成される.
7 ウェルニッケ脳症の原因として,ビタミンB2不足がある.
8 妊娠時前後にビタミンAが不足すると,胎児の催奇形性がみられる.
9 ビタミンB12は胃の壁細胞から分泌される内因子と複合体を形成して,回腸末端部で吸収される.
10 壊血病の原因の1つにビタミンB1不足がある.
11 鉄代謝異常症の先天的な疾患としてヘモクロマトーシスがある.
12 亜鉛不足は味覚障害の原因になりうる.
13 わが国では,BMIが30以上を肥満(Ⅰ)度と判定する.
14 肥満の食事療法では,除脂肪体重を減少させる.
15 二次性(症候性)肥満は,生活習慣病が原因である.
16 肥満では,インスリン感受性が高まる.
17 超低エネルギー食(VLCD)は,600kcal/日以下とする.
18 内臓脂肪型肥満は,内臓脂肪面積100㎝2以上に該当する.
19 睡眠時無呼吸症候群は,肥満合併症の1つである.
20 耐糖能異常は,脂肪細胞の量的異常が関与する.
21 1 型糖尿病の発症には,インスリン抵抗性が関与する.
22 2 型糖尿病は,1型糖尿病より遺伝性が高い.
23 α-グルコシダーゼ阻害薬は,食後高血糖を改善する.
24 摂取エネルギー量は,[標準体重(kg)×ストレス係数]で算出する.
25 低血糖時は,グルコースを投与する.
26 2型糖尿病患者の食事療法は,食物繊維の摂取量を制限する.
27 炭水化物エネルギー比率は,30%とする.
28 DPP-4阻害薬は,インスリン分泌の促進を促す.
29 高トリグリセリド血症では,n-3系多価不飽和脂肪酸を制限する.
30 高カイロミクロン(キロミクロン)血症では,脂肪エネルギー比率を15%以下にする.
31 高LDL-コレステロール血症では,コレステロール摂取を750㎎/日以下にする.
32 高LDL-コレステロール血症では,食物繊維は10g/日以下とする.
33 高トリグリセリド血症は,血清トリグリセリド150mg/dL以上である.
34 高尿酸血症は,血清尿酸値が5㎎/dL以上で診断される.
35 高尿酸血症では,水分制限を勧める.
36 エストロゲンには,尿酸の尿中排泄促進作用がある.
37 甲状腺機能亢進症のなかで最も頻度が高いのは,バセドウ病である.
38 バセドウ病は20~40歳代の男性に好発する.
39 バセドウ病では甲状腺ホルモン値が低下する.
40 バセドウ病では甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が上昇する.
41 バセドウ病ではコレステロール値が上昇する.
42 バセドウ病ではエネルギー代謝が増大するため,通常より必要エネルギー量が増す.
43 橋本病は45~65歳の男性に好発する.
44 橋本病では甲状腺ホルモンの分泌量が減るため,TSH値が上昇する.
45 橋本病では粘膜水腫症状が認められる.
46 クッシング症候群では,副腎髄質ステロイドホルモンであるコルチゾールが過剰分泌される.
47 原発性アルドステロン症では高カリウム血症が認められる.
48 褐色細胞腫は副腎皮質ホルモン分泌異常疾患の1つである.